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義経たちが鎌倉での平穏な日々を送っていた頃、京への“都帰り”が本格化してにわかに騒がしくなった福原で、清盛はひとり静かにその動向を見守っていた。 |
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一方鎌倉では、ただひとり義経と静の仲に気づかない弁慶は館に女がいることが気に入らず、静に「京へ帰るように」と勧める。そんな様子を見かねた三郎と次郎がそれとなく義経と静の間柄を教えようとするが、弁慶には理解できない。 |
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そんなある日、浜辺で大波にさらわれて溺れかけた弁慶は、漁師の娘・千鳥に助けられる。漁師小屋で意識を取り戻した弁慶が見たものは、身体を拭く千鳥の姿。初めて女性の肌を目にした弁慶は激しく狼狽し、助けてもらった礼も言わずに小屋を飛び出してしまう。 |
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その夜、千鳥の父親が館に押しかけて来たことから弁慶の一件は義経らの知るところとなる。 |
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不器用な弁慶の“初恋”を微笑ましく見守る義経たちだったが、そんな平穏も束の間、義経は頼朝の妻・政子から、“嫁取り”を打診される。それが「頼朝の意向でもある」と聞かされた義経は、ひとり思い悩む。 |
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義経の苦悩の原因が自分にあると知った静は、義経の元を離れて京に帰ることを決心する。 |
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話を聞いた弁慶らは何とか静が鎌倉に留まる手立てを考えるが静の決意は固く、静は千鳥に自分が去った後の義経らの世話を頼む。 |
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そんな頃、平家は各地で発生する反乱の平定に追われていた。清盛の命を受けて奈良に攻め入った重衡は、あろうことか寺社や大仏を焼き討ちし、このことが平家に対する反感をますます強めてしまう。 |
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静は、頼朝の屋敷から出奔してきた手古奈とともに京へ帰っていった。 |