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平家追討の軍から外されて都に残った義経は、都にはびこる夜盗の取り締まりに追われていた。
しかし、取り締まりは思うようにはかどらず、夜盗の横行は一向に収まらない。 |
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そこで義経は、昔なじみで都の“裏の世界”に詳しい朱雀の翁の力を借りて、夜盗の首領たちと面会する。 |
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居並ぶ盗賊の首領たちを前に義経は、都から孤児(みなしご)や盗みを無くすために力を貸してほしい、と話す。
義経の心からの説得が功を奏し、都は少しずつ平穏を取り戻し始める。 |
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ある日、後白河法皇からの呼び出しを受けた義経は、突然、従五位下の位を与えると言い渡される。 |
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しかし、頼朝の御家人である義経としては勝手に位を受ける訳にはいかず、先ずは頼朝の許しを得たい、と答える。 |
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義経からの書状を受け取った頼朝は、法皇の思惑とそれに翻ろうされる義経に憤りを覚える。 |
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「鎌倉を、自分を抜きにしては物事が進まぬことを義経や法皇に思い知らせん」と考えた頼朝は返書を送らず、取り分け、法皇方の出方を見ようとする。 |
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しばらく経ったある日、義経は法皇からある寺に呼び出される。法皇という人物を見極めようと対面に臨んだ義経だったが、思いがけず優しい言葉をかけられる。 |
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自分も義経同様に親の縁に薄い人生を送ってきた、と声を潤ませて語る法皇の言葉に義経の警戒心は解け、親近感すら覚えてしまう。しかし、すべては義経を朝廷の側に取り込もうとする法皇の策略だった。 |
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別の日、義経は院の御所に呼び出しされ、改めて「従五位下の位を授ける」と言い渡される。
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依然、頼朝の返事は無いものの、これ以上断り続けることはできず、義経は位を受けてしまう。そのことを聞き知った頼朝は、ますます憤り、歯がゆさをも感じる。 |
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やがて意を決した頼朝は、「義経を大将に任じて屋島の平家を討つ」と家臣の前で宣言する。「それは義経に対する温情か」と問う、義父・北条時政に頼朝は、「温情にあらず。試練を与えるのだ」と言い放つ。 |