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義経らは、嵐の中の航海を乗り越え、無事、阿波勝浦にたどり着く。 |
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そんな義経一行の前に近藤親家が現れる。平家方とは言え、かつて平家に父親の命を奪われた恨みを忘れられぬ親家は、義経に加勢したいと申し出る。 |
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新たな味方を得た義経は、寸暇を惜しんで屋島へと迫る。 |
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義経は、手勢が少ないことを悟られぬよう陽動を仕掛け、相手の隙を突いて一気に平家の陣へと攻め込むが、一足遅く、目指す三種の神器は帝ともども船に移されてしまっていた。 |
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両軍が海を隔ててにらみ合いを続けるなか、味方の士気を鼓舞したいと考えた時子はある趣向を思いつく。やがて海上に、扇を付けた竿を持った女が乗り込んだ一艘の小舟が現れる。それは、「扇を射落とすことができるか」という平家方からの挑発だった。 |
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義経は「源氏の威信にかけて受けて立たねば」と自ら弓を取ろうとするが、継信の進言を入れて、一の矢を家来に射させることにする。義経のめがねに適ったのは、手柄を競う男たちの中にあってただひとり冷静な状況判断を示した那須与一という若武者。与一は見事に扇を射落とし、源氏方は大いに沸く。しかし義経は、命を落とすかもしれぬ危険な役目に志願した平家の女が、自分の妹・能子であろうとは知る由もなかった。 |
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兵力で劣る義経は平家の反攻に備えて近隣の武者を味方につけようと考え、三郎に交渉を任せる。単身、阿波水軍を率いる田口教能を訪ねた三郎は巧みな話術で教能の説得を試みる。 |
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敵の動きを察知した義経は弁慶らとともに志度へ向うが、平資盛の襲撃に遭い苦戦を強いられる。 |
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戦いのさ中、義経をかばおうとした継信は敵の矢を受けて致命傷を負う。
田口教能の加勢で資盛の軍勢を退けたものの、継信は還らぬ人となってしまう。長年苦楽を共にしてきた継信を失った義経は、深い悲しみと苦い思いに包まれる。 |