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義経率いる源氏勢は、壇ノ浦の戦いを制し、ついに平家を討ち滅ぼした。
しかし義経は、静けさを取り戻した壇ノ浦で戦場の悲惨さを目の当たりにし、言葉に言い表すことのできないほどの虚しさに包まれる。 |
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壇ノ浦の浜でお徳と再会した義経は、お徳とともに亡き清盛を偲び、平家一族の栄枯盛衰を顧みる。
清盛の子らと遊び、清盛を父とも慕った幼少時代。自らが源氏であることを知らされ、苦悩した鞍馬寺の頃。最後に清盛と言葉を交わした蓮華王院。そして、今日までの平家一族の波瀾万丈の日々…。自らの手で平家を滅ぼしたことを改めて思い知った義経は、亡き清盛に対する複雑な思いを口にする。お徳は、そんな義経を静かに受け止める。 |
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そんな折、忠信からの報告で、妹の能子が助けられていたことを知る。 |
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義経は源氏の大将としての役目を優先し、すぐにも能子に会いたいという気持ちを抑えて平宗盛・清宗親子と対面するが、帝と宝剣(三種の神器の一つ)の所在は分からない。 |
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さらに徳子や明子、輔子らと対面した義経は、「帝も宝剣も時子とともに海に沈んだ」と主張する女たちの言葉や様子に何かひっかかるものを覚える。
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ようやく兄妹の対面を果し、能子と言葉を交わした義経は「京で一緒に暮らそう」と言うのだが、能子はこれを拒否した。 |