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鎌倉では、依然行方のつかめない義経たちの動向にいら立ちを募らせていた。 |
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頼朝の中に、弟に対する情を感じた政子は、「義経を断じて生かしておいてはならぬ」と強く頼朝に迫る。 |
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その頃、奥州平泉を目指す義経主従は、追手をかわしながら加賀国に到着していた。 |
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三郎の働きで木こりの家に泊まった義経は、そこで思いがけない人物と再会する。
それは、かつて木曽義仲の恋人だった巴。 |
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以前の名前を捨て、木こりの妻となり母ともなった巴は、「生きていて良かった」と義経に感謝し、その言葉を聞いた義経も報われた思いを感じる。 |
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一行の事情を察した巴は、決して諦めてはならないと義経を励ます。巴とその家族と触れ合った郎党たちも、おのおの理想の家族を思い描き『新しき国』への希望を胸に抱く。 |
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義経主従の行く手には、安宅の関という難関が待ち構えていた。鎌倉の意向はこの地まで届いており、主従は役人の厳しい詮議を受ける。 |
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まさに関を通ろうとしたその時、義経たちは、現れた関守の富樫泰家(石橋蓮司)に呼び止められる。 |
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弁慶は東大寺大仏殿再建の勧進をしながら羽黒山に向かう山伏一行だと偽り、その場を切り抜けようとする。 |
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しかし、先を急ぐ一行を不審に思った富樫は、ならば勧進帳を見せろと弁慶に迫る。 |
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弁慶は、別の巻物を、さも勧進帳の内容が書かれているかのように読み上げる。 |
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ようやく関を抜けようとしたその時、富樫は、義経の懐にしまってあった静の笛に気づく。 |
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富樫は、山伏が笛を持っていることを不審に思い、義経ではないかと刀に手をかける。 |
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弁慶は機転をきかせ、また盗みをはたらいたのかと義経を打ちのめす。 |
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義経本人であるわかっていた富樫であったが、主を打ちのめす弁慶、耐える義経の姿を不憫に思い、関の通過を認めた。 |