| 子 |
お父さん、今、黒船について勉強しているんだ。 |
| 父 |
そうか、クロフネか。懐かしいな。お前もそういう年頃になったか。 |
| 子 |
え、お父さんも勉強したんだ。 |
| 父 |
あたりまえだろ。でも父さんのは勉強ってもんじゃないよ、研究だよ。
しかし、あの姿、あの強さは忘れられないよ。
当時は、みんなクロフネ襲来ってさわいだもんだ。 |
| 子 |
ちょっと待って。お父さん見たことあるの? |
| 父 |
あるさ。
わざわざ見にいったんだよ。
あの白いボディ、きれいだったな。 |
| 子 |
白だったの?おかしいでしょ? |
| 父 |
そうなんだよ、それは父さんもおかしいと思った。
クロフネなのに白いんだから。
でもね、そんな白いクロフネを見ていたら、お父さん、勝負したくなっちゃってさ。 |
| 子 |
えっ、勝負しちゃったの? |
| 父 |
あ〜、したした。
でも、結局、負けちゃって後悔したもんだ。 |
| 子 |
そりゃそうでしょ。勝てる訳ないよ。 |
| 父 |
まあ、実は父さんも嫌な予感はしていたんだ。
いつもより距離は長いし相手も強かったからな。
でも乗っていたのが武ちゃんだったから勝てると思ったんだ。
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| 子 |
ちょっと待って、武ちゃんで誰? |
| 父 |
お前、武ちゃんも知らないのか。情けない。
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| 子 |
武ちゃんじゃなくて、ペリーでしょ? |
| 父 |
何言ってるんだ、ペリエはクロフネに乗ったことなど一度もないよ。
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| 子 |
え〜、ペリーだって!
先生も行ってたし。 |
| 父 |
何だお前の学校は。情けない。
今から学校に行って抗議してくる。
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| 子 |
え〜、いいよ。 |
| 〜数十分後、学校の職員室から電話する父〜 |
| 父 |
だめだ、いくら説明しても、先生が納得してくれない。 こうなったら画像で説明してやる。
いいかい、父さんの机の上にDVDがたくさん入った袋があるだろ。
その中にクロフネのDVDが入っているから学校にもって来なさい。
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| 子 |
わかった。とりあえず袋ごと持ってく。 |
〜その後、先生と親子は視聴覚室で「クロフネ」のDVDを見るのであった〜
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